部下の退職 2023年9月19日

仕事・飲食業

私は飲食業界で、スーパーバイザーとして働いている。
もう3年ほどスーパーバイザーをやっているのだが、スーパーバイザーという言葉の職務の曖昧さにはうんざりしている。

突然の退職希望

ふとスマホをみると、LINEの通知がでている。担当店舗の社員だ。
話があるとのことで、すぐに電話すると10月末で退職したいと言われた。
まだ、入社5か月目の若い社員だった。
退職理由は「生活リズムを考えると、長期的には働けないと思いました。」とのこと。
私たちの仕事は飲食業である。
お世辞にも規則正しい生活でもないし、土日は休みの完全週休二日制なんて仕事でもない。
一つ疑問だったのは、それぐらいのことは承知の上で就職したのではないのだろうか。
彼は当社の店舗で3年間のアルバイト経験があるだのから。

離職に関する本当の問題は何か?

さて、退職者がでることは悪い事ではない。
「退職」それだけでは、問題を判断することはできない。
正しく分析することが必要だ。現状と退職によっておきることについて。

現状、当社は店舗数拡大のチャンスを迎えている。
店舗数を増やすということは、社員数も増やさなければならいということだが、
人材採用には苦戦が続いている。

採用が難しい状況では、人材を選んでいる余裕はなくなってくる。
となると当然その人材達でうまくやっていく必要がある。
うまくやっていく必要があるのだが、、、うまくいっていない点がある。

年代によって退職傾向が違うのだが、
退職者が多い年代は「40代以上の社員」「20代前半の社員」である。
逆を言えば、店舗では「アラサー社員」しか活躍していない状況である。
「40代以上の社員」は店舗で働くには体力的にきついという話が出てくる。
「20代の社員」は「将来的にきつそうで、、、」とか「接客だけできれば、、、」とか。

つまり、
40代以上で店長や店舗社員をやっているイメージがわかないし、実際にやっている人もほとんどいない。って人や
別に、マネージャーとかスーパーバイザーとか管理職になりたいわけでもない。って人がいて、
「彼らのビジョン」と「会社のビジョン」が一致していないということだ。

実際問題、30代半ばぐらいから、店舗で働くのは辛いと思う。
でも、店舗での労働から解放されるのは一部の管理職の人だけ。
内の会社だと10店舗で2人ぐらい。
もっと王手さんの話だと、30店舗に1人のマネージャーなんても聞いたりする。
一生現場の30人も、30店舗一人でみるのも、どっちもハードだねぇ。

どうやら、この店長の「キツイ」というのを解消しなければ、人材難は続きそうな気がする。
楽じゃないけど、きつくもなく、人並みだよね。ってぐらいには緩和し、
かつ「楽しい、充実」を感じれる仕事に設計をしなければならない。

なぜ、店長はキツイのか?

この「キツイの原因」を見つけて解消していく必要がある。
原因① 肉体労働
原因② 深夜労働
原因③ 精神的プレッシャー
こんなところだろうか。
一つ一つ対策を考えていこう。

「原因① 肉体労働」

これは、従業員が不足した時などに物理的な作業量が増えて、肉体疲労が「キツイの原因」になっている。
合わせて、肉体的な疲労困憊状態で、店長はデスクワークがついてくる。という二重苦。
肉体的な疲労によって思考力が低下し、デスクワークも処理が遅くなり、長時間労働になるという三重苦。
という、負のスパイラルに陥る。
対策はシンプルなのだが、アルバイトの確保と育成である。
「アルバイトの確保」は分解すると、「採用強化」「離職対策」「シフト貢献の増加」が必要である。
「アルバイトの育成」は分解すると、「職務範囲の拡大」「作業習得の短期化」が必要である。
これらによって、人員の不足が起きないこと、万が一不足が起きても店長が一人でその負荷を背負わずにすむことになり、肉体的な疲労が軽減され「キツイの原因」を削減できるだろうとみている。

「原因② 深夜労働」

「深夜労働」は上記の「人員不足時」にも起きるが、慢性的な深夜労働も課題とみられる。
飲食業の構造上、「売上金の管理」「食材発注」「従業員の勤怠管理」が営業終了後に行われることが多い。
これらの管理を「簡素化」「短時間化」「アルバイト実施」にしていくことで、アルバイトのみで閉店作業が行えるようになる。
必ず店長や店舗社員は閉店後に退勤しなくてはいけない、という状況は回避される。

原因③ 精神的プレッシャー

「精神的なプレッシャー」、、、こればっかりは仕方ないだろう。店長の給与は責任分の給与だと思う。
という冗談はさておき、責任範囲を明確にすることができれば、精神的なプレッシャーは軽減されると考えているが、それは現状ではあまりに難易度が高いためここでは割愛する。

おわりに

さて、原因と対策は見えてきたのだが、実践できるかが問題だ。
「言うは易く行うは難し」
しっかりと実践していきたい。

ところで、確かに飲食業は深夜労働・長時間労働になりやすい側面は持っているが、
当社は比較的短時間労働で休みも月8回以上は確保できているのだから、同業界の中ではマシな方であろう。
自分調べになるが、私も20代中頃に「飲食業はキツイ」と思って、友人に労働環境を聞いてみたことがあるが、みんな似たようなものだったと記憶している。
そころの私は、「昼2時~深夜2時」で勤務していたが、大きな会社で設計をやっていた友人は「朝9時~夜10時」だと言っていた。
朝は早いけど、さらに長い!って驚いたものだ。
地方都市の市役所で働いていた公務員の友人も、忙しい時期は「残業+休み返上」も当たり前だし、「残業代がないと、手取りがとても少ない」と嘆いていた。などなど、、、

冒頭に出てきた彼が社会を知るのはこれからだと思うが、適職を見つけられることを願う。
もし、腹をくくって当社に戻ってきたときには彼がもっと「働きたい」と思う会社になるよう。
微力ながら頑張りたいと思う。

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